県立神奈川工業高校 創立100周年記念誌

挨拶・祝辞
戻る

神奈川県知事 黒岩 祐治

神奈川県立神奈川工業高等学校が創斌100周年を迎えられましたことを、心よりお祝い申し上げます。

神奈川の地に工業学校設立の計画が動き出した明治40年前後の横浜付近は、後に京浜工業地帯として日本の産業を支えることになる臨海部の工業がようやく発展の緒についたところで、横浜港の貿易を支えるために、さらなる工業の振興が望まれるという状況であったと伺っております。こうした中で、神奈川工業高等学校は、明治44年に神奈川県内初の工業学校である「神奈川県立工業学校」として、全県の期待を一身に集めて設立されました。以来、常に本県の工業教育をけん引し、工業県に多くの有為な人材を輩出してこられたことは敬服すべき功績です。

この1世紀の間には、関東大震災や戦争による壊滅的被害、バブル経済崩壊後の日本経済の低迷等、幾多の試練があったことと思いますが、それらを乗り越えながら100年の歴史を積み重ね、神奈川の工業教育を守り育ててこられた歴代校長先生をはじめ、教職員ならびに学校関係者の方々にあらためて敬意を表します。

さて、昨今の私たちを取り巻く状況に目を向けますと、21世紀の大きな課題である地球規模での環境問題の解決は、途半ばであると言えます。また、情報技術の進歩に伴う諸問題の克服と新たな可能性の追求も、これから取り組んでいかなければならない課題として挙げることができます。さらに、このたびわが国を襲った未曾有の大震災では、既存のエネルギーや生活の在り方を見直す必要性を認識させられました。こうした様々な課題を解決するために、わが国の伝統に支えられた「ものづくり」の技術力は、日本国内だけでなく、世界からも期待されています。確かな技術力を身に付けた人材を育成することは、「技術立国」である日本に課せられた責務と言っても過言ではありません。

このような現状を踏まえて、神奈川工業高等学校は、今まで築き上げてこられた輝かしい伝統を未来へつなぐとともに、諸問題の解決に幅広い視野で取り組むことのできる優秀な人材を、これまで以上に送り出してくださることと確信しております。

百周年という大きな節目を機に、神奈川工業高等学校がさらなる発展を遂げられますことを析念し、お祝いのことばといたします。

記念誌トップへ

※同窓会ホームページはこちら



(c) Kanagawa Kougyoukai