県立神奈川工業高校 創立100周年記念誌

挨拶・祝辞
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神奈川県教育委員会教育長 藤井 良一

神奈川県立神奈川工業高等学校が今年で創立100周年を迎えられましたこと、心よりお祝い申し上げます。

神奈川工業高等学校は明治44年に開校以来、「質実剛健」の校風のもと、質の高い工業教育を展開し、これまで3万人を超える卒業生を世に送り出してこられました。この学舎で勉学に励んだ卒業生の多方面にわたる活躍は、神奈川工業高等学校が県下有数の工業高校として歴史を重ねてこられた証左であります。

さて、現在の神奈川工業高等学校は、近代的な設備を有する10階建ての校舎が偉容を誇っておりますが、ここにいたるまでの道のりが平坦なものではなかったことは想像に難くありません。特に、終戦直後には校地が米軍に接収され、他校の校舎を借りての分散授業を余儀なくされたと伺っております。しかし、そんな中でも、工業教育の火を絶やすことのないようにとの思いから、当時の山賀校長を中心に、県下に4校あった工業高校が共同で使用することのできる「綜合実習工場」の開設に力を尽くされたことで、その後の高度経済成長を支える人材育成の礎を築いたといっても過言ではありません。

これまで、神奈川工業高等学校の教育の発展・充実に寄与された歴代の校長先生はじめ、教職員の方々、そして、同窓会、保護者や地域の皆さまのご協力に対し、心から感謝申し上げます。

新しい世紀を迎えて早10年、社会の移り変わり、産業構造の変化は加速度的に進行しております。神奈川県は、平成19年に「未来を拓く・創る・生きる 人間力あふれる かながわの人づくり」を基本理念に掲げる「かながわ教育ビジョン」を策定し、神奈川らしい教育の推進を提唱して参りました。激しい変化が予想される時代にあっても未来をたくましく切り拓き、自己と社会の未来を創る強い意志を持った若者達を育てることが、これからの神奈川の、強いては日本全体の発展につながると考えております。なかでも専門高校の教育には、時代の変化に即した知識、技術の定着と、確固たる勤労観、職業観の涵養が求められるところです。

これらを踏まえて、神奈川工業高等学校の教職員の皆様には、是非ともこれまで以上に地域や産業界との連携を密にし、幅広い知識と技術を持った若者の育成に取り組んでいただくようお願いするとともに、神奈川県工業教育振興会並びに県産業教育フェアの事務局校として、今後とも神奈川の工業教育振興にさらなるリーダーシップを発揮されるよう期待しております。

今日から新たな百年に向かって、神奈川工業高等学校がこれまで築いてこられた伝統の上に力強い歩みを重ねられますことをお析りして、お祝いの言葉といたします。

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