3月の東日本大震災で木版画作家の林保次郎(図案26)は、満1歳で母を亡くした関東大震災を想起させられた。「生を大切にする、明るい世になってほしいです」
東京美術学校(現・東京芸大)彫刻科に進むが、1943年学徒出陣。仙台陸軍飛行学校へ入隊し、10ヵ月の特訓で南太平洋戦線へ。「運よく生き延びて」、敗戦翌年に帰国。「神工で培ったレタリングや装飾の技を生かし」、百貨店宣伝部のアルバイトで自活した。
ディスプレー会社に勤務時代、「木版画の世界に『自分』を見つけ出せる気がして没頭するようになった」。横浜ランドマークタワー建殷をテーマにした「みなとみらいとかこと」と題する大作は、同タワー1階に展示されている。
※同窓会ホームページはこちら