神奈川工業会は、県立神奈川工業高校の同窓会です 

記念誌 二渓の風に乗って

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100年の足跡 神奈川工業高校1

「神工時報」創刊

学校新聞「神工時報」は1947(昭和22)年7月15日に第1号が発行された。山賀校長は「意見の公開場〜教育民主化を期す〜」と題して発刊の言葉を寄せている。

「神工時報が新しく発刊される。新しい民主教育は先生と生徒が互いに敬愛と信頼によって結びつけられることから始まる。従来は両者の間にこの大切なつながりが幾分欠けてはいなかったか。両者間にわだかまりのない赤裸々な話し合いが行われ、意見が交換せられて互いによく知り且つ理解し合うことが大切である。その意見の公開場としてこの時報を利用することは、有意義で且つ愉快なことである。生徒の学習は生徒各々の自学自習が基礎である。先生任せの弊風を去って先生を指導者として、学習はどこまでも生徒の能動的立場で進められなければならない。

学校が焼けてから既に2年の歳月が過ぎた。しかし、新校舎も元校地にすぐ建つ。9月からは全校職員生徒が皆一緒になれる。嬉しいことだ。設備は乏しいが裸一貫からの再起だから先生も生徒も工夫し創造しその不足を補い、熱心に指導し懸命に学習することが大切である。来年は本校も新しい高等学校として新発足をする。第二期建設工事に続いてはじまろう学校をよくするには下から盛り上げる力が最も大切である。盛り上げる力というのは単に口先で議論することではない。強力な実行が欠けては力になり得ない。先生の間に研究協議会が生まれ生徒の間に自治会が結成されたことは喜ばしい。各々健全な発展を切望する」

また、「後援会の愛情に応えて」の見出しで、復興後援会の会則とともに援助の内容が記事となっているので引用する。

新校舎竣工の日も近づいて来た。そのうれしさに続き私達の父兄が後援会を結成して県費の不足を補い、9月までに寄附金30萬円を集めて、机イス図書を贈って下されようとしていることだ。その後も更に月額20円を援助してくれる由である。焼跡に建ち並ぶ新校舎、本校の高校昇格も近い校友会の活動も盛んになるであろう。私達は今温かい愛情に包まれて幸福さに胸つまる思いだ。

学友よ、さあ心協せて新しい学園の再興に勇躍振い起とうではないか。最後に後援会の会則を附記して置く。

神奈川県立工業学校復興後援会会則

一、本会は神奈川県立工業学校復興記念会と称し事務所を同校内に置く。

一、本会は神奈川県立工業学校の復興を後援することを以て目的とする。

一、本会会員は在校生の父兄及び保護者とする。

一、本会は第2条の目的を達成するため左の事業を行う

1、学校設備の完成 

2、学校建築の助成 

3、其の他、学校復興を後援するに必要なる事項

一、本会に左の役員を置く

会長1名、副会長1名 理事若千名 監事2名

一、会長副会長監事は理事の互選による

理事は在校生徒の父兄及び保護者より左の標準により総会の決議により之を推薦す 一学級2名以上

一、役員の職責左の如し

1、会長は本会を統理し会議の議長となる

2、副会長は会長を補佐し会長事故あるときは之を代理す

3、理事は会長を輔けて会務を掌理す

4、監事は会計事務を監査す

一、学校長並びに職員若干名を参与に委嘱し本会会務を処理せしむ

一、本会会員は会費毎月1ロ(20円以上)を納入する

一、本会は毎年1回総会を開き会計会務を報告する

総会は会員過半数の出席を以て構成する

一、本会の会則は総会の決議を経て変更することができる

一、本会の会計年度は4月1日に始まり翌年3月31日に終る