神奈川工業会は、県立神奈川工業高校の同窓会です 

記念誌 二渓の風に乗って

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100年の足跡 神奈川工業高校2

戦後教育課程の変遷・「紀要」より

1976(昭和51)年12月発行の、神奈川県立神奈川工業高校「紀要」第1号は、当時の大木茂松校長の「あの頃のこと」と題した巻頭言から始まる。

研究集録を出そうという語は先頃から開いていたが、愈々発刊の運びとなったことは大変よろこばしいことである。生徒には常日頃学校は勉学の場であるとはいっても、教師に勉強の姿勢がなくては、その言も 迫力に欠ける。この小誌が「売家と唐ようでかく三代目」としないようにしたい。(後略)

アカデミックでありながらも、決して自己満足に終わらず、日々の実践に役立つものにしたいとの想いがうかがえる。理科教諭中島弥平氏の筆による編集後記には、以前存在した教師にょる研究論文集を、この時復刊させた事情が次のように記されている。

私が本校に着任した10数年前には「紀要」が発行されていた。いまでは50歳前後の人たちが自分の専門分野の研究論文を載せていた。それもいつの間にか消えてしまった。2、3年前からそう専門的に亘らないで高校教育に直接かかわる研究成果を印刷物として発表したい、それが本校に於ける教育研究の刺激となりより一層の発展に役立つだろうと考えていました。そうした発想で教育振興費の中にその予算を組みはしたものの編集作業の中心になるべき役割の人が決定していませんでした。そのため、そんなことを語り合った2〜3の人が呼びかけて原稿を募集して募ったものをまとめました。(後略)

1992(平成4)年1月発行の第14号までが保存されており、論文のテーマは授業研究、生徒指導の在り方、生徒の健康から各自の専門分野の研究成果までと多岐にわたる。第7号(1983年5月発行)に掲載された、「本校の教育課程略史」(長谷川豊二は創立当時からの本校の教育課程の変遷をまとめたものであるが、戦後の教育改革から当時までの部分を再録する。