神奈川工業会は、県立神奈川工業高校の同窓会です 

記念誌 二渓の風に乗って

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100年の足跡 神奈川工業高校2

校舎再建計画と県への要望書

戦後長い期間を経て復興発展を遂げた本校の設備も、20年余りを経てさすがに老朽化が目出つようになってきた。日進月歩の技術革新に対応することのできる充実した工業教育を保障するためには、設備の充実が焦眉の急であった。創立70周年を3年後に控えた1978(昭和53)年3月、「70周年構想委員会」が発足し、70周年を機会に教育環境を根本的に改善するために、校舎の再建が検討された。同窓会・PTAと共に全面的な建て替え(新築)を目標とした要望書が提出されるが、折から神奈川県は1973(昭和48)年から始まった「百校計画」の最中で、既設の高校の建て替えに予算を割く余裕はなかった。再度「学校施設改善についての要請」が11月8日付で提出された。

「本校は本県工業教育の発祥の地として輝かしい歴史をもち、幾多の人材を世に輩出し、また全国的にも有数の工業高校としての自負を持っております。しかしながら正直いって教育環境は今となっては県下でも劣悪な状態であろうと思います。3年後の昭和56年には、70周年を迎えようとしておりますだけに、県当局におかれましては本校の窮状について充分ご理解をいただきたく校舎、体育館、運動場の整備改善にっいて格別のご検討ご援助を賜りたく学校関係者連名でご要請する次第であります」(「学校の施設改善への要請」より)

1980(昭和55)年には、グラウンドの整備工事、1990(平成2)年には本館を除く外壁のリフレッシュ工事が行われたが、本格的な校舎再建計画は実現を見なかった。