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神奈川工業高校 卒業生news

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阿部 進 教育評論家

「カバゴン」こと教育評論家の阿部進(機械36)は2年生のとき終戦。焼け跡にできた実習工場に、教員や友人と秋葉原で工作機械を買って設置したことが心に残る。

戦後は、県主催の高校演劇コンクール出場が忘れられない。「建築科が舞台装置、電気科が効果、図案科が衣装などを分担し、機械科の僕は役者です。海水と電極で明るさを自在に調整する照明装置などを作り、総合芸術賞をもらいました」。この経験で得た「物事は異なる力が集まって進む」という考えは自身の根っことなった。

卒業後、進学も就職もできずにいたとき、演劇部の顧問教論が小学校の産休教員代理の仕事を紹介してくれた。これが縁で教員になり、その傍ら周囲の都会っ子の姿を「現代子ども気質」「現代っ子採点法」につづってベストセラーに。「現代っ子」は自身の造語だ。

65年に退職し、「創造教育センター」を設立。科学実験や自然体験を取り入れた独自の教育を実践し、教育評論家としてマスコミで活躍する。「面白いと思ったものを子どもに伝えるのが僕の教育です」。現在は全国に出前授業に赴く一方、横浜市の放課後事業で学習的プログラムを担当。今も子どもたちの人気者であり、よき理解者だ。