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神奈川工業高校 卒業生 長谷川 恒男

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長谷川 恒男(故人) 登山家

山岳部ではないが長谷川恒男(定時制機械54、故人)も卒業生だ。1970年代にマッターホルン、アイガー、グランドジョラスのアルプス三大北壁の冬季単独登攀を世界で初めて成し遂げ、81年に南米・アコンカグア南壁を冬季単独初登筆。世界的クライマーとして知られた。

著書「北壁からのメッセージ」(1984年、民衆社)で、彼は高校について語っている。中学を卒栗し就職した長谷川は、将来に不安を感じるようになった。そんな頃丹沢に初登山した。「頂上へ辿りついたときの、満足感と解放感は、いままでに体験したことのない、すがすがしいもの」(同書)で、不意に「高校へ行こう」と思い立った。

神工で身についた「考え方の基本」が2つある―とも言及する。「かなめになるもの」は正確にやらなければならないということ、そして「大事なのは応用の訓練」であるということだ。「本質的な部分で勉強できたことに、感謝している」と記している。

卒業から23年後、パキスタンのウルタルⅡ峰で遭難死。東京都山岳連盟は主催する山岳耐久レースの優勝者に「長谷川恒男CUP」を贈っており、同レースは通称「ハセツネカップ」として親しまれている。