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神奈川工業高校 卒業生 神崎 彰利

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神崎 彰利 歴史家

歴史家で相模原市立博物館特別顧問の神崎彰利(電気37)は入学の翌月、横浜大空襲に遭う。生徒は登校後すぐに帰宅を命じられ、自身は東神奈川駅から横浜線に乗車。「その電車が小机駅に着くまでに横浜も校舎もすべて焼けました」

戦後は歴史への興昧が開かれた。「荒井(旧姓・矢島)正治先生と大木(同・大工原)光夫先生のおかげです。荒井先生には初めて民俗学を教わった。大木先生は、最新研究に基づいた『日本の歴史』(毎曰新聞社)を毎朝読んでくれた。いずれも皇国史観とは違う庶民の歴史で、大変な衝撃を受けました」

卒業後は、明治大学で江戸時代の古文書から庶民の歴史を明らかにする研究に取り組む。電気科とは畑違いの分野だが、「神工で学んだ独立独歩の精神を発揮して、正面からぶつかりました」。

やがて明治大学に勤務しながら、県史の執筆委員や、相模原、厚木、大和など県内6市の市史編さん委員を歴任する。相模原市立博物館の設立には準備段階から関わり、1995年の開館と同時に初代館長に就任した。

古文書を研究する際、文面のみならず、書かれた背景からも読み解く于法は理系出身ならでは。根がやはり理系なのだろう、息抜きは物理関係の本を読むことという。