神奈川工業会は県立神奈川工業高校の同窓会です 

神工会報 第106号

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社会に役立つ人間になれ 後藤 博史 校長

本日は、本校PTA会長様、同窓会長様、ならびに歴代校長先生ほか多くのご来賓の皆様にご臨席を賜りまして、卒業証書授与式を挙行できますことを深く御礼申し上げます。

また、卒業生の保護者の皆さま、本日はお子様の晴れのご卒業、本当におめでとうございます。この間、本校のために多大なご支援、ご協力を賜りましたことを、全教職員になり代わりまして、改めて厚く御礼申し上げます。

ただいま、卒業証書を授与いたしました。卒業式の回数は66回ですが、我が神奈川工業は開校から100回目の卒業式です。皆さまは100期生として入学し、100回目の卒業式を迎えたことになります。その間に100周年の行事もありました。この伝統ある神奈川工業を卒業する、そして100回目の節目の年に卒業するということを誇りに思っていただきたいと思います。

短い3年間でしたが、その間で多くのことを学び・体験し、たくさんのことを得た。そして、よい思い出をつくることができたと思います。

さて、社会は経済もまだ安定しません。もうしばらくすると3年が経ちますが、大震災がありました。その復興もまだまだです。そういう不安定な中で、これから皆さまは社会に巣立っていくのです。

日本の技術・技能に目を向けると、やはり不安材料がいっぱいあります。海外の新興国といわれている国々がどんどん日本の技術・技能を吸収し、育っています。

日本も負けてはいられません。人材育成は社会では必須の内容となっています。これから皆さまは実社会に出られる人、上級学校へ行って、もっとものづくりを学びたいという人、さまざまだろうと思いますが、日本のこれからのものづくりをしっかりと支える人材になっていただきたいというふうに思います。 時代の流れは速い。先端技術ばかりに皆さんが携わるわけではないと思いますが、そういう先端技術を学ぶことは非常に大事です。

一方で、ものづくりの基礎となる地道なものづくり、これも大事な技術です。大田区の町工場からロボットやロケットの先端技術が開発されている。そういう地道な技術・ものづくりが日本を支えています。

皆さんはこの3年間、本校で実習や実験、課題研究の授業を学んだうえ、安全や5Sといわれている、整理、整頓、清潔、清掃、躾、それからゴミの分別などに対応される環境保全、そういうものの基本を守ることを学んできたのです。基本を守る、それがやはり日本の作る技術を発展させる、大事なものづくりにつながるのです。

進路はほぼ100%達成

今年の進路は、一般受験の方を除いて、就職も進学もほぼ100%を達成できていると聞いています。就職戦線ではかなり苦労した方が多いと思います。そういう中で勝ち取った今、まさに、皆さまはこれからそれぞれのスタートラインにつこうとしています。

これからの人生では、壁があったり、試練があったり、様々だと思います。しかし、チャンスは必ず来ます。そのチャンスを生かし、前向きに果敢にチャレンジすることを忘れないでください。そして、疑問をただして生きる、また、学ぶことを忘れないでください。

必ず夢を持って、その実現に向けて、どうせだめだと思わずに、その夢をつかむ努力をしてください。これから自分が携わっていく仕事や学んでいく上で、必ず皆様のためになります。

誇りを持って、時代に取り残されることなく。向上心を忘れず努力し、常に夢を持って、実現に向けて邁進してもらいたいと思います。そして、広く社会に役立つ人間になってください。

むすび

102年の歴史と伝統ある神奈川工業高校に学んだことを自負し、今後、精進を重ね、強い意志を持って、自ら進む道を自らの手でつかみ、幸せになってください